[TS-119] QNAP TS-119 Turbo NAS (運用編 その1)2010-08-21

セットアップしたTS-119に自分用の共有フォルダを作成して、デスクトップPCにおいてある写真などをコピーしました。トラブルがあると困るので、移動ではなくコピーして確認してから削除しました。

写真などをローカルから移動し終ったたところで、この自分用の共有フォルダをマイドキュメントに指定することを思いつきました。ノートPCでも同じようにマイドキュメントを共有フォルダにすれば、デスクトップと同じ感覚で使用できるようになります。

マイドキュメントにあるファイルもコピーして、マイドキュメントフォルダの場所をNAS上に指定するだけで、すんなりうまく行きました。試してみると、2つのPCでファイルの有無を意識しないで済むのは予想以上に快適でした。

このままでもいいのですが、ノートPCを持ち出した時やNWトラブル等でNASに接続できなかった時に支障がでるので、このフォルダをオフラインフォルダに指定しました。オフラインフォルダに指定するとローカルにキャッシュを作成し、自動的に共有フォルダと同期してくれます。共有フォルダにアクセスできないときは、このキャッシュを利用して作業をすることができます。

キャッシュの同期タイミングは、どのタイミングでNASに接続できるようになるか分からないので、ログオン時とログオフ時の両方を指定しました。トラブルを考慮せず、ノートPCの持ち出しだけを考えるならログオン時だけでもいいと思います(外出先での変更を帰ってきてログオンしたときに同期する)。

これで完璧……と思いきや、2つほど問題がありました。一つは、マイドキュメントフォルダの容量が大きすぎて、ノートPCでキャッシュの作成に失敗してしまうことです。もう一つはファイル数が多すぎて、ログオン/ログオフ時の同期に時間がかかることです。

オフラインフォルダのキャッシュはCドライブに作られます。キャッシュを作成するフォルダを変更することもできるようなのですが、ノートPCのHDDは60GBしかないので解決にはなりません。

結局、写真などのデータをマイドキュメントからTS-119のデフォルトの共有フォルダPublicに移すことで解決しました。マイドキュメントフォルダがスリムになるだけでなく、写真などをLAN内のどこからでも見ることができ、便利になりました。

[TS-119] QNAP TS-119 Turbo NAS (運用編 その2)2010-08-21

TS-119の構成が安定したところでバックアップをしてみました。が、これが予想以上に時間がかかりました。前のエントリでも書きましたが、外付HDD上の共有フォルダへのアクセス速度はTS-119本体のHDDとほとんど同じでした。なので、接続インタフェースがボトルネックではないようです。

バックアップはrsyncで行っているようです。rsyncでは転送量を少なくするために差分を計算すのですが、この処理がTS-119のCPU(Marvell 6281 1.2 GHz)には重たいのかもしれません。更新ファイルが多いのは最初のうちだけで、安定してくればほとんど時間がかからなくなるので気にしないことにしました。

購入前から気になっていた温度ですが、だいたいシステムが50℃、HDDが40℃くらいでした。金属性のケースも結構暑くなっていますが、これは放熱しているのだと思います。ヒートシンクを上に乗せてみると、ヒートシンクもそれなりに暑くなるので、多少は効果があるのかも知れません。

HDDに激しくアクセスするとさらに温度が上がると思いますので、夏場は注意したほうがよさそうです。