掘り出しモノ ― 2009-04-01
IBM ThinkPad X40
PCNET大阪日本橋店で、保証なし・返品不可のジャンク扱いで12,800円でした。型番は2371-13Jで主なスペックは以下の通りです。
- CPU:超低電圧版 Pentium M 1GHz
- メモリ:256MB
- HDD:20GB
- LCD:12.1V型 XGA
- NW:10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T (無線LAN別売)
- OS:Windows XP Professional (DtoD)
特筆すべきはOSです。ジャンク扱いとはいえOS付で、店頭では起動した状態で展示されていました。なので動作を確認してから買うことができました。この値段なら格安のDSP版のおまけ(セット品)がX40だったようにもとれます。
メモリは少ないですが、スロットが一つあいており、1GBのメモリが刺さります。PC 1'sで購入したノーブランドのメモリ(3,730円)を刺したところ、あっさり認識しました。ディスクアクセスが大幅に減少し、ほとんどストレスは感じなくなりました。
この機種の泣き所はHDDです。ノートPCで一般的な2.5インチではなく1.8インチのHDDが搭載されています。1.8インチのHDDは一時期流行ったものの、容量の少なさやアクセスの遅さから、PC用としてはすっかり下火になってしまいました。このため、選択肢が非常に限られます。
しかもインタフェースが2.5インチのATAと同じタイプで、純正のHDDを生産していた日立(HGST)も現在では生産していません。
このため購入するか非常に悩んだのですが、調べてみるとHDDを固定する枠の部品を外すことでスペースに余裕ができ、現在も入手可能なLIF(ZIF)タイプのHDDを変換基盤を含めて搭載できることがわかりました。さらにごく最近になって、2.5インチATA HDDとおなじインタフェースの1.8インチSSDも発売されました。これで、しばらくは使えそうだと思ったので購入に踏み切った次第です。
ジャンク品なのでLCDの色むらが多少あったり、バッテリが1時間くらいしか持ちません(むしろ1時間も持つというべき?)が、この値段ならお買得だったと思います。しばらくはいろいろいじって遊べそうです。
資産管理用と思われるシールの跡がかなり残っていて、パームレストや天板にベタベタするところがありましたが、100円ショップで買ったウェットティッシュで根気よく拭いていたらきれいになり、ベタつきはなくなりました。安物のウェットティッシュは、PC関係の汚れに強いみたいなので愛用しています。
BUFFALO RUF2-E4GL-BK
4GBのUSBメモリです。PCNET大阪日本橋店の近くにできたFriendsの新店舗で750円でした。ただし、メーカ保証はありません。
Puppy Linuxを仕込んだところ、上記のX40でブートさせることができました。
That's DVD-R for VIDEO
太陽誘電のDVD-Rです。スリムケースをラップで巻いた状態で売ってました。これもFriendsの新店舗で、600円/20枚でした。1枚当り30円になります。
ワゴン売りで他はすべてfor DATAだったのですが、一つだけfor VIDEOがあったので購入しました。
プラネックス FXG-05MK
5ポートのギガビットスイッチングハブです。Pc 1'sで2,580円でした。ギガビットHUBもずいぶん安くなりました。ギガビットHUBといえば少し前までは金属筐体が主流でしたが、これはプラスティック製です。コンパクトで軽いのはいいのですが、熱でやられないか少し心配です。
ThinkPad X40のHDD換装 ― 2009-04-30
この機種の泣き所、HDDを換装しました。SSDという手もあったのですが、まだ高いのでMK6028GALにしました。BestDo!で8,780円でした。1.8インチのHDD自体取扱ってる店が少なくいつまで入手できるか……。X40に手を入れるタイミングとしてはギリギリだったのかもしれません。
X40のHDDインタフェースは2.5インチのパラレルATAのHDDと同じなので、MK6028GALを接続するには変換する必要があります。
入手できた変換アダプタは、変換名人のIDE-ZIFB25Aでした。Pc1'sで1,280円。ZIFとLIF両方のケーブルがついてますので、価格的にはお得ですが、X40で使うには加工が必要です。AITENDOのものは無改造で使えるのですが、見つけられませんでした。
換装にあたっては以下のページを参考にさせていただきました。
1と2は変換アダプタの加工の際に、3はHDDをX40に納める際に役立ちました。
変換アダプタの加工といっても不要な部品を外して1個所短絡させるだけです。久しぶりにはんだごてを握りましたが何とかなりました。
不要な部品は以下の4つです。
- 発光ダイオード×2:アクセスランプ等ですが、X40の中に納めたら見えません。限られたスペースに納めるのに邪魔なので外します。
- ジャンパ:基板のシルクプリントによれば、Master/Slaveの切り替え用の用です。日立製のHDDのみ有効とのこと。やはり邪魔なので外します。
- レギュレータ:この変換アダプタ自体は2.5インチHDDのかわりに1.8インチHDDをとりつけることを想定しているようで、2.5インチ用の5V電源を3.3Vに変換しています。X40はコネクタこそ2.5インチHDDと同じですが、電源は3.3Vなので変換は不要です。
LED×2とジャンパは、はんだごてではんだを溶かして外すことができたのですが、レギュレータはムリでした。はんだ吸い取り器でもあればできたのですが、同時に4個所のはんだを溶かすことはできませんでした。結局レギュレータはニッパーで脚を切断して取り外しました。
レギュレータを外すと電源のラインが切れてしまいますので、短絡させます。基板の上ははんだをはじくので、取り外したジャンパの脚を切って、基板上に残ったレギュレータの脚にはんだづけして短絡しました。
準備ができたのであとはつなぐだけなのですが、X40のコネクタと変換アダプタ、HDDのそれぞれのピンアサインが良く分かりません。3.のページを参考にしてとりつけたところ、アダプタの40番とHDDの1番をつないでいるようにみえるのですが、うまく行きました。
X40への収納はケーブル長の関係か、3.のページのようには納められませんでした。3.とは逆にHDDのコネクタを右側に持ってくるとうまく入りました。
うまく入る目星がついたところで、短絡を防ぐために絶縁テープを変換アダプタの両面に貼りました。X40は放熱のためかパームレストの裏側に金属板が貼られているので、両面に貼りました。
HDDの固定をどうするかは少し悩みました。あまり遊びがあるわけでもなかったので、絶縁テープを輪にした簡易両面テープで本体に張り付けることにしました。絶縁テープの輪は完全に潰してません。輪を残すことで、衝撃の吸収を狙っています(気休程度だとは思いますが)。
X40を起動してBIOS画面で確認してみると、無事認識されました。私のX40はRescue&Recoveryで、リカバリディスクを自分で作れるタイプでした。あらかじめ作っておいたリカバリディスクを使って新しいHDDをリカバリして換装終了です。
あとはWindowsのパッチあてとドライバやソフトの最新化なのですが、「ThinkVantage System Update (TVSU) からの自動更新は終了しました。」って、なんと間が悪い。ドライバやソフトが提供されなくなったわけではないのですが、一つずついれるのは面倒です……。5月には別の方法が提供されるそうなので、そちらに期待することにします。
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